2012年9月30日(日)から10月4日(木)までの5日間、米国サンフランシスコでJavaOneが開催されました。その様子をレポートしていきます。
私は当日の朝、サンフランシスコ国際空港に到着しました。一旦ホテルに荷物を預けて会場に向かったのですが、日中はとにかく暑かったです。日差しも日本の真夏より強く、サングラス無しでは屋外で眼を開けられないほどでした。
[caption id="attachment_568" align="alignleft" width="1000"] メイソニック・センター[/caption]
2012年9月30日(日):1日目には夕方から2つのキーノートが行われました。会場はサンフランシスコ市街、ノブヒルにあるメイソニック・センターです。
より生産性を高めていくこと・Project Jigsawを中心としたモジュール化や、マルチテナンシーのサポートをはじめとするCloud対応を目標にしていくことなど、今までに引き続く方針の再確認が行われ、特に大きな路線変更はありませんでした。
JavaSE8にはいよいよLambdaが入ります。そしてJavaSE7で導入済みの新しい処理命令 invokedynamic を使用し、一から実装し直されたJavaScriptエンジン"Nashorn"が投入されます。地味ですが個人的に見逃せないのは "Remove PermGen"(HotRockitの一環) ですね。
一方JavaEEの分野では、特に HTML5 + JavaScript を重視しているようです。
HTML5の開発ツールを構築する新しいプロジェクト、Project Easelが発表されましたし、JSON, WebSocket, Server-Sent Events のための仕様が次々に策定されています。
そしてProject Avatarの概要が明かされました。HTML5とJavaScriptを軸にした新しいコンセプトのWebアプリケーション仕様です。Avatarの実装イメージとして、ビッディング表示にServer-Sent Events,チャットにWebSocketをそれぞれ使用したオークションアプリのデモが行われました。
[caption id="attachment_570" align="alignright" width="321"] JavaFX Schedule Builder[/caption]
またJavaFXの分野では、なにやら怪しげな装置が登場し、JavaFXで書かれたJavaOneのスケジュール管理アプリを動かすデモが行われました。この装置は2日目以降、会場のあちこちに設置されて興味を集めていました。
Raspberry Piに、Jigsawでモジュール化されたこのアプリケーションを実際にインストールして起動させるというデモを見せようとしていたのですが、エラーで起動しないという一幕も・・・。(3日目に行われたJigsawのセッションで再チャレンジして、今度はうまく動きました)
JavaOne 2012 San Francisco レポート