別に喧伝するようなことではないのですが、そういえばこんなことを気にしているなあ、と思ったので書いてみます。
参考書を買おうとして書店に行くと、思っている事柄についての参考書が大抵何冊かはあるものです。そういうとき、私はだいたい次のようなポイントを見ています。
これは好みで言っているわけではなくて、ちゃんと理由があります。
そこに参考書があるから、ではありません。
何か知りたいと思っていることがあるからです。つまりその参考書を読んで知りたい内容を理解できて初めて、その参考書を読む価値があるというものです。
参考書として重要なのは、内容が巧く解説されているかでしょう。
これは、著者の文章表現力を示します。テキストは2色、図表には3色使ってあってもいいと思います。
たくさんの色を使わなければ解説できないということは、端的に言って文章が下手だと考えて差し支えありません。
これは、著者の文章の流れを作る力を示します。
一連の内容を滞りなく理解させるためには、文章の流れを途切れさせないことが重要です。脚注・傍注はその文章の流れを断ち切るもの、まして注釈ページなどその最たるものです。
必要な解説は全て本文中で為されるべきなのです。
これは、著者の考え方を示します。
装丁には著者の趣向が象徴的に表れるものです。そしてある事柄について焦点を当て、ブレの無いまとまった解説をするためには、整理された知識に拠るシンプルな説明が効果的と言えます。
・・・というところです。ついでに前書きと目次を眺めてから、違和感がなければ買うことが多いです。
これらを全て満たす参考書であれば、だいたいハズレたことはありません。