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私の参考書の選び方

別に喧伝するようなことではないのですが、そういえばこんなことを気にしているなあ、と思ったので書いてみます。

参考書を買おうとして書店に行くと、思っている事柄についての参考書が大抵何冊かはあるものです。そういうとき、私はだいたい次のようなポイントを見ています。

  1. 色は2色まで。
  2. 脚注・傍注欄がないこと。注釈専用ページなどもってのほか。
  3. 表紙がシンプル。

これは好みで言っているわけではなくて、ちゃんと理由があります。

なぜ参考書を読むのか?

そこに参考書があるから、ではありません。

何か知りたいと思っていることがあるからです。つまりその参考書を読んで知りたい内容を理解できて初めて、その参考書を読む価値があるというものです。

参考書として重要なのは、内容が巧く解説されているかでしょう。

色は2色まで

これは、著者の文章表現力を示します。テキストは2色、図表には3色使ってあってもいいと思います。

たくさんの色を使わなければ解説できないということは、端的に言って文章が下手だと考えて差し支えありません。

脚注・傍注欄がないこと

これは、著者の文章の流れを作る力を示します。

一連の内容を滞りなく理解させるためには、文章の流れを途切れさせないことが重要です。脚注・傍注はその文章の流れを断ち切るもの、まして注釈ページなどその最たるものです。

必要な解説は全て本文中で為されるべきなのです。

表紙がシンプル

これは、著者の考え方を示します。

装丁には著者の趣向が象徴的に表れるものです。そしてある事柄について焦点を当て、ブレの無いまとまった解説をするためには、整理された知識に拠るシンプルな説明が効果的と言えます。

 

・・・というところです。ついでに前書きと目次を眺めてから、違和感がなければ買うことが多いです。

これらを全て満たす参考書であれば、だいたいハズレたことはありません。